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2005年/第58回目本アンデパンダン展2月28日(月)〜3月12日(土)10:00〜17:00(最終日14:00まで)東京都美術館(上野公園)搬入 2005/2/22・23 10:00〜16:00
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第58回目本アンデパンダン展も大過なく終了しました。実行委員のみなさんをはじめ、さまざまな部面にかかわって働いてくださったみなさんに、心から感謝申し上げます。
さて、58回展「批評と感想」(展評)の発行の運びとなりました。出品者が互いに作品を批評しあいながら互いに高めあう、というすぐれた活動のひとつとして定着している「展評」誌ですが、今回、出品作家のコトバによる「批評のアンデパンダン展」(つまり、写真を使わない)という形をとりました。従来のものにくらべて、写真がないということは、隔靴掻痒の感をまぬがれませんが、財政上の制約もあっての、やむを得ぬ決断ということで、ご理解願いたいと思います。そこで、今回、写真がない「展評」の補完の意味を込めて、出品全作品のCDR化を試みました。詳しくは別項(注文書)に譲りますが、「パソコン時代」の対応のしかたとして、早晩訪れるものであるとの思いがあります。ブロジェクターを使えば大勢で鑑賞することも可能ですし、58回展の全貌をふりかえる上で、役に立っ記録だと信じます。ただ、撮影の困難さ(展評編集部がデジタルカメラを使って展示会場で撮影)があり、また編集技術の未熟さなどもあって、必ずしも全員満足いただける画像になっていないかもしれませんので、その点はご容赦いただきたいと思います。
この「展評」誌が、皆さんの創作活動のよい刺激となり、次回展にむけてのエネルギーとなることを願って、発刊の挨拶といたします。(2005.4)
第58回日本アンデパンダン展の概要と終了後の感想 実行委員長・武田昭一
○メインテーマ「生きる証〜私の表現」
○出品者総数540人(57回展:583人)。うち初出品者62人、会員241人。
○出品点数897点(57回展:956点)
○入場者総数13日間7517人(57回展:14日間 9054人)
○講堂行事(3月6日)永井潔氏と北野輝氏による対談 「現代の美術とリアリティー:イラク戦争から考える」
○創作研究会(3月5日)尾関朝子、坂下雅道、塩沢哲弥、星功(以上Aチーム)、小野章男、窪田旦佳、西村順子、深谷滉(以上Bチーム)の8氏の作品を対象にして行う。
○ジャンル別合評会(3月6日)、初出品者合評交流会 (3月5日:22人参加)、青年合評会(3月6日)、出品者懇親会(3月5日)をそれぞれ実施。
○今回初めて巡回展(会員作品のみ)を実施。 広島展15月3日〜5月8日広島県立近代美術館 京都展16月7日〜6月12日京都市美術館別館
イラク戦争の泥沼化、ひたすらアメリカに追随ずる小泉政権、そして、いよいよ来たるべきものが来た、という感じの憲法9条の危機−58回展は、こうした切迫感のなかでひらかれました。そういう意味では、ここ数年続けてきた「生きる証−私の表現」というメインテーマを、今回展ほど出品者それぞれが深く受け止めたことはなかったかもしれません。直接作品化するしないは別にして、「平和の危機」という一点への意識の集中が見られたことは確かでした。日本美術会は2004年、「美術は戦争をどう表現するか」という3回連続のシンポジウムを行いました。その流れを受ける形で今回展は講堂行事として「現代の美術とリアリティー−イラク戦争から考える」というテーマでの対談を企画しましたが、これは、シンポジウムともあいまって今の状況の中で制作を続ける美術作家にいろいろな意味で示唆を与えるものだったと思います。また、講堂行事の会場で「九条美術の会」立ち上げのアピール(阿部正義さん)がなされたことも、今回展を象徴することがらでした。永井さん、北野さんの対談のなかで語られたように、「戦争はどこまで描けるか」あるいは「どのように描けるか」、また、美術家にとどまらず、時代に生きる者の「人権としての『責任』」等々、重要な課題も与えられ、「想像力」によって時代とわたりあう、文化=美術の役割を改めて確認した今回展だったと思います。
このところ、漸減傾向にあった出品者減が、今回かなり大幅な減少となりました。さまざまな原因が考えられます。常連出品者の高齢化、青年をとりまく状況の変化、あるいは労働運動の低迷と一脈通ずる社会的活動忌避の傾向、そして、その背景にあって、人々の
文化活動を疎外する政治の貧困−弱肉強食、勝ち組負け組のあからさまな振り分け奨励政策のなかで、美術どころではない、といった感覚が一般にあるのも否定できません。しかし、実行委員会の総括の中で強調されたのは、出品者をふやすための、意識的な日常の努
力が、足りていないのではないか、ということでした。日本美術会は運動体であって、運動の足をとめたら発展も止まってしまう。出品者の拡大も運動の一つであるということ、これを再確認しようということでした。
日美・日本アンデパンダン展発足の頃のように、情勢の押し上げがあって、おのずから意識ある作家たちが結集してくるという、青春的、牧歌的な状況には今はない。政治の世界をはじめ、どこもかしこもせめぎあいの世界。美術の世界も文化的せめぎあいがある中で、「攻め」の姿勢を忘れていないか?
このことは、昨年の第39回目本美術会総会でも強調されたことですが、一人が一人を誘うという形での会員の奮起、運動体の原点に返っての「草の根」的な活動によって、今の状況を切り拓くしかないと感じました。ここで、58回展に際しての、会員向け呼びかげの中に引用した言葉をもういちど取り上げさせていただくと、「自由を祝福することはやさしい。それに比べて自由を擁護することは困難である。しかし、自由を擁護することに比べて、自由を市民が日々行使することはさらに困難である」(アメリカのある社会学者の言葉)。ここの「自由」のかわりに、「日本美術会の高い理念」を置き換えてみた時、私は何かしらの感慨を持つ者です。
一年後に60回展の節目を迎え、更に翌年(2008年)には国立新美術館への移行という、未知の要素を含んだ開催が待っています。さらに、新たに打ち出した巡回展の今後を占うという意味もあります。それらを乗りきるための、日美およびアンデパンダン展の「体力増強」、質量両面における充実が、今、図られなければならないと思います。さしあたり、59回展がその試金石になるということで、意識的な活動が開始されていますが、その成果が待たれるところです。
58回日本アンデパンダン展(東京都美術館)の会場風景です。
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| 1、都美館事務所にて実行委員の方々 | 2、彫刻室を上から | 3、インスタレーションスペース | 4、インスタレーションの作品より |
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| 5、絵画棟の部屋よりA | 6、絵画棟の部屋よりB | 7、創作研究会に集うA | 8、創作研究会に集うB |
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| 9、創作研究会に集うC | 10、青年のコーナー | 11、受付を入った部屋 | 12、絵画の壁面からA |
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| 13、絵画の壁面からB | 14、絵画の壁面からC | 15、ギャラリーへ抜ける道にも 休む作品(オルゴールを聴きながら) |
16、工芸の部屋 |
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| 17、工芸の部屋に一部インスタレーションが食い込む | 18、彫刻室を俯瞰して | 19、5日の出品者懇親会A | 20、5日の出品者懇親会B |
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| 21、パフォーマンス | 22、パフォーマンス | 23、小品も | 24、アンデパンダン展の受付スナップ |
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| 25、作品制作に参加する観客 | 26、彫刻室よりA | 27、彫刻室B | 28、インスタレーションから |
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| 29、彫刻室横のながめ | 30、日本画の合評会 | 31、絵画の壁面からD | 32、絵画の壁面からE |
■ 催し物 |
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永井潔 (画家・日本美術会会員) |
TALK NOW 永井潔&北野輝 「現代の美術とリアリティ−イラク戦争から考える」 3/6(日) 13:30〜16:00(13:00開場) 東京都美術館講堂 |
| 北野輝 (評論家・日本美術会会員) |
「美術は戦争をどう表現するか…」。日本美術会のシンポジウム(シリーズ3回)では、イラク戦争の現状を美術家がどうとらえるか歴史から学び今なすべきことを模索してきました。その結びの企画。 |
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◆ 作品研究
3/5(土)13:30〜15:30アンデパンダン展会場 ◆ ジャンル別合評会
3/6(日) 10:00〜12:00 ☆青年のスペース♪
若い世代の大集合を!毎年さまざまな個性・創作方法の作品が結集し、合評会も活発で楽しいコーナーです。明日へのステップ、貴重な友だち作りの場に、今年はあなたも! ◆ 青年合評会
3/6(日) 10:00〜12:00 ◆ 初出品者交流合評会
3/5(土) 10:00〜12:00 ◆ 出品者懇親 パ一ティー
3/5(土) 17:00〜 |
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