日向薬師の平安仏
  永井潔展  
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日向薬師の平安仏は微笑むモナリザの様

4月15日に新美猛さんが民美の生徒さんと日向薬師の鉈彫りの薬師さんを見に行くと聞き、気になったので、調べたら、なにやら正月と4月15日の春季大祭にしかご開帳しないという平安仏らしいと分かり、これは見逃す手は無いということで、朝から小田急の伊勢原駅に行くと、新美さんや顔見知りの方々がもうバスを並んで待っているところでした。

宝物殿にある、鉈彫りという素朴な平安仏の、薬師如来、左右の日光・月光菩薩。それを囲む鎌倉仏達の堂々たる出で立ちに、ホー!と唸ったのは私だけではなかろう。大山の脇に何故このような古く優れた仏達があるのか?ビックリしたというのが本当のところでした。場内は暗く、信仰の対象であるから無理からぬ面はあるが、一度適度な光線のもとで、美術品として鑑賞したいものだと心から思った。歴史の重みを実感した。解説の看板を見たり、素晴しい大木や、春の花々。大祭で行われる神事も興味深く鑑賞させていただいた。

ある意味でモナリザの微笑みにも匹敵する、平安時代の、鉈彫りという素朴なヨーロッパのロマネスクの聖人像のような仏が、ここに眠っており、鎌倉の躍動感あふれる十二神将など、圧倒される古美術が此処に古代から在った事の驚きを噛みしめた春の一日ではあった。

(文責・木村)
(写真左)日向薬師で販売していたパンフレット 薬師如来の脇に立つ「日光菩薩」の写真 鉈彫りのタッチが見えます (写真右)日向薬師の雑木林は老大木が多い

日向薬師の参道を登り始める。春の一日 山門の仁王の前でパチリ! 参道も古く、長い道のり。
春季大祭の始まり 桜がきれいでした。 本堂のなかでの読経
修験者の神事が始まる 神木(しぎ)のぼりの神事、珍しいといわれている 火渡り神事の煙が境内に満ちる