アルゼンチン便り NO.10 (海外の会員からの通信)

日本は大雪で閉じ込められた村もあるとか、地球の裏側のアルゼンチンは夏真っ盛りです。先週の日曜 は38度の予報で覚悟していたら、突風と雷とともに狂ったように激しく雨が降り気温も22度と下がりクーラーも使わずに済みました。

昨日コリエンテス(北部の地方)から来た友人の話では、内陸で暑く毎日40度の日が続き、犬の散歩 は朝だけで夜も暑いから出来ないと聞きました。

動物とのかかわり方

お正月にお参りをする日本を思い、1月3日に、友人と3人でルハンという街にあるカテドラルに行っ てみました。スペイン人がブラジルからマリア像をブエノスにと、馬車に載せて運んでいたところ、馬が止まってしまいどうしても動かないのでそこにカテドラ ルを作ってしまったと言い伝えられているそうです。前の道はまだ工事中でしたが、カテドラルは寄付で最近改装され、ステンドグラスも綺麗でした。小さな町 でセントロ コメルシアル(ルハン銀座?)と書いてある道も500mくらい歩くと終わりになり、歴史博物館も休み、美術館も休み、せっかくバスで1時間半 もかかってきたのだからと観光案内に書いてあるルハン動物園に行ってみました。

ライオンの そばで亀を持つ子供

広い動物園ですが、動物園というより牧場のようなところでした。大きな囲いに、リャマ 馬が同居している柵で餌をあげ、猪のいる柵、豚のいる柵を見て奥の方に行くと、ライオンの 檻に人が入っているのにびっくり。4頭のライオンが繋がれてないのに、係りの人が来訪者を3,4人ずつ中に入れて、ライオンのそばで背中に触ったり、近く で写真を撮ったりしていました。子供は入れませんでしたが、以前ライオンにかまれたニュースが報道されていたとか聴き、最初は躊躇していましたが入ってみ ました。背中をなで、隣に座って写真を撮りましたがスリル満点でした。豹の子供にさわり、猿の檻の中では首に巻きつかれ、陸亀の柵の中で友人が足指をかま れ、救急所で手当てをしてもらうハプニングもありましたが大胆な動物園です。象がいるはずだと一番奥に行ってみると少しの距離ですが象に乗せてくれまし た。動きが早く前の人にしがみついてしまいましたが初めての体験で楽しめました。少々の危険も顧みず動物と触れ合う大胆さ、アルゼンチンの一面でしょう か。

アンデパンダン展の発展を願っています。

2006年1月 13日  遠矢 浩子記