2016年度民美本科 月曜美術講座(公開講座)第6回

日本近代美術史学の暗黙と柳瀬正夢

― 結びつける線の見当らない二つの点 ―

講師   甲斐繁人
2016年 11月14日(月)
時間 :午後1時30分~4時30分
場所 :民美アトリエ
参加費・民美研究生は無料。一般の方は1,080円となります。
yanase1■北九州、神奈川、愛媛を繋いだ「柳瀬正夢・1900- 1945」(2013 年~2014 年)は、柳瀬正夢への関心を広げ、ま た、近年の大正新興美術運動研究の進展に組み込まれた柳瀬研究も前進を見せ、井出孫六による評伝「ねじ釘の 如く」などによって柳瀬正夢への認識も深っている。 しかし、米軍機の空爆によって不慮の死を遂げた柳瀬正夢の実像は、長く美術史の闇に埋もれて謎に包まれて いた。その存在が美術史に正当に評価されるまでに 30 数年を要したのである。 その事情に立ち戻り、日本近代美術の空白を埋める視点から近年の発見を素材にして柳瀬正夢を解き明かす課 題を検討する。
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yanase「5月の朝と朝飯前の私」1923 年
◆[講師略歴] 柳瀬正夢共同研究会代表 甲斐繁人
1941 年生まれ。武蔵野美術大学時に柳瀬正夢の朝子夫人と出会い 原作に接して関心を高める。
1975 年に柳瀬正夢研究会を創設「没後 30 周年記念・柳瀬正夢展」(1976 年 1 月)を企画。続く 1978 年の 「画家柳瀬正夢遺作展」(愛媛県立美術館)に協力。
1995 年、「反骨 の精神と時代を見つめる眼」展(三鷹市美術ギャラリー)を企画主催。
主な柳瀬正夢展に関る。遺された原資料の調査と保存に携わる。