日美・スケッチと美を訪ねる旅@ 「オランダ・ベルギー」編
日美「夏の写生会」は、色々な事情でスケッチの機会が少ない方に好評ですが、常連の参加者を中心に「ゆっくり名画を鑑賞したり、名画ゆかりの地をスケッチできる、そんな贅沢な海外の旅も企画して欲しい」と要望が出されていました。
しかし、何処にどんな企画にしたら本当に参加してもらえるかわかりませんでした。取りあえずフランス、アメリカ、オランダなど人気のある印象派美術館と写生地がある候補地を上げ、国際旅行社と企画をつめた結果、第1回を「オランダ・ベルギー」に決定しました。
参加層を退職後の年齢、海外旅行経験者、写生指導のいらないベテラン愛好者とし、費用を抑えるために、講師は同行せず夕食のフリーを増やす設定にしてみました。
日本アンデパンダン展で募集を開始しました。同時に夏の写生会の参加者、日美会員、民美生、協賛団体に案内をしました。最低15名を目標にしましたが、締切間近で急に希望者が多くなり、問合せは40名を越えました。今回は無理せず先着26名で締め切らせていただきました。
どんな旅になるか不安でしたが、なんと皆さん海外旅行もスケッチも経験者で、集団行動のきまりをしっかり守って、遅刻、病気、トラブルもありませんでした。
日中は平均二・三時間のスケッチ時間を取るようにしましたが、参加者の感想では「もっと長く描けるようにして欲しかった」とのお叱りもありました。
何処へ行っても中世の歴史を感じさせてくれる街並、何処を切り取っていいか迷うほど豊富に転がっているモチーフ、中でもオランダやデルフトで、ゴッホやフェルメールが描いた場所に立って描けるなんて、夢のような体験でした。
| フェルメールが
「デルフト眺望」を描いた 場所でスケッチ。 |
|
アンネ・フランクの
隠れ家 を見学した 参加者 |
|
フェルメールの作品を鑑賞
(アムステルダム国立美術館で) |
| レンブラントのアトリエ
(アムステルダム当時) |
| 公園で高校生に
「アピール署名」を 書いてもらい交流 |
| 羨ましい教育環境。
小学生から名画を鑑賞 (アムステルダム国立美術館) |
今回鑑賞した美術館は、ファン・ゴッホ美術館、アムステルダム国立美術館(アムステルダム)、マウリッツハイス美術館(デン・ハーグ)、でした。
第2回目も実施希望が多いので2月中には日美企画事業部で立案したいと考えています。
この事業は旅慣れない海外であることから、安全を第一に企画しなければなりません。安心して描ける旅にしますので次回もお楽しみにしてください。
日美・スケッチと美を訪ねる旅A“ゆったりイギリス 英国の田舎を描く”の報告
1 はじめに
昨年のオランダ・ベルギーに続き、国際旅行社の企画で実施。自然の美しいスケッチ場所が豊富で、美術作品も鑑賞できる国を中心に選考した結果、第2回はイギリスで企画をお願いしました。 日本アンデパンダン展の会場でチラシを配布。ダイレクトメールも活用して宣伝した結果、22名の参加で実施することができた。参加者の状況は、昨年の参加者8名、男5女17、東京12埼玉3京都2神奈川・千葉・静岡・福岡・宮城各1、民美生7でした。
2 旅の概要
@第1日 (6月5日・月) ブリティッシュ・エアーウェイでロンドンへ直行(11時間15分)、乗り換えて湖水地方のグラスミア着(1時間)。 深夜12時頃ホテル着
A第2日 (6月6日・火) 午前―ホテル近くのワーズワースのコテージなどを見学。
午後―2階建ての路線バスで移動しながら、ウインダミア湖周辺をスケッチ。
B第3日 (6月7日・水) 朝食後、昼食をはさんでホテル周辺の牧場や家並みなどを自由スケッチ。午後3時にバスでシェイクスピアゆかりの街ストラットフォードへ移動。午後8時頃ホテル着。まだ明るいので運河周辺をスケッチする人もいた。
C第4日 (6月8日・木) 午前―現地ガイドの案内でシェイクスピアの生家を見学。昼前に解散し夜まで自由スケッチ・自由食。歴史的な街並や運河、市内の公園をスケッチ。午後9時までスケッチしている人もいた。
D第5日 (6月9日・金) 午前8時にロンドンに向け185キロのバスの旅に出発。途中、チッピングカムデン、バートン・オンザ・ウォーター、バイブリーに立ち寄り美しい街並をスケッチや散策。午後7時前にロンドンのホテル着。夕食の前にホテル近くの街並を散策やスケッチ。夜はオペラ鑑賞する人もいた。
E第6日 (6月10日・土) 午前―ロンドンの市内観光、大英博物館見学。昼食を市内のレストラン・パブでとったが、午後2時からイングランドのサッカー試合が始まり、店はテレビ観戦で気勢を上げていた。オーナーも興奮気味で、外国人の私たちにもベッカムのTシャツをプレゼントしてくれた。
午後―ナショナルギャラリー、コトールド美術館を鑑賞。各自夕食後、ホテルのロビーで希望者による合評会を行い、今まで描いたスケッチを見せ合った。
F第7日 (6月11日・日) 終日自由観光。10人がストーンヘンジへのツアー、12人がグループを作って地下鉄を利用し、デパートへ買い物や、テイト・ブリテンや市内のスケッチを楽しんだ。
午後6時30分にホテルのロビーに集合し、近くの中国料理店で夕食を兼ねた交流会を実施。それぞれが感想を出し合った。
G第8日 (6月12日・月) 午前10時にホテルを出発しヒースロー空港へ。着後、お土産の買い物をし、2時にロンドンを後にした。
H第9日 (6月13日・火) 成田に13日午前9時20分に到着(11時間20分)。
ロビーにて無事を喜び、お互いの助け合いに感謝し解散した。
3 参加者の感想
〇一人参加で不安だったが名画も見られ、絵もかけて満足。〇みんなが描いているので描く気になれた。〇湖水地方の風景が忘れられない、カルチャーショックを受けた。〇夢のような景色で描く時間がもっと欲しかった。コトールド美術館も良かった。〇頑張って25枚ほど描いた。今度は妻と来たい。〇田舎のスケッチ場所と都市での名画鑑賞の組み合わせが良かった。〇湖水地方を選んだのは良かった。名画を多く見られて良かった。〇企画が良くできていた。今後美術団体との交流も入れて欲しい。〇湖水地方はゆっくり描くのに3泊は欲しかった。〇湖水地方には1週間ぐらいいたかった。稔りの多い旅だった。
4 まとめ
旅行中は晴天に恵まれ、気温も25度から30度とスケッチ環境に恵まれたのはラッキーだった。一人も病気や怪我、トラブルもなく終了できた。今回の旅でスケッチの楽しさを味わい、今後の制作の動機付けとして役に立ったとの感想が多かった。来年の実施を期待する声も多かった。
なお、いろいろな要望を聞きながら、安全に旅を実施してくれた、国際旅行社と成島添乗員に感謝したい。
|
ウインダミア湖
周辺の風景 |
|
思い思いの場所
でスケッチ |

