韓国・加平での「Jaraisland baggat art exhibition」に参加して会員が参加した国際展
2009年1月2日から10日まで制作とシンポジウムが韓国・加平(カッピョン)で開催された。
1999年52回日本アンデパンダン展で資料展示とレクチャーで紹介した BAGGATART(場外美術)の28回展が、ソウルから春川(チュンチョン)の手前の街カピョンの中島(川の中州のような島)で、海外から日本人の美術 家4人が参加して、総勢26名の制作、合宿は車がついたログハウスのようなもので、もちろんオンドル形式の床暖房。そうでなくては寒すぎて眠れない。夜中 は零下10℃を越えて、川も凍結する。防寒対策はして行ったものの厳しい寒さ。しかし制作中は太陽が昇って、制作に支障はなかった。隣の遠方に見える島が チュンチョンの「冬ソナ」のロケ地として有名な「ナミソン」で、ヨン様とチェジウがデートしたところで、日本の観光客がドット押しかけて、ブレイクした場 所だった。多分こうした事の影響で、何も無いピュアな島で開催されてきたBAGGATARTの野外美術展が、新市長のもと加平市からもサポートを受け、国 際展への道に今展から進みはじめたのだろうと推測された。
ポプラの大木が中央に十数本立つばかりの、後は低木とススキなどの島は、特に 真冬にはたまに釣り人と会うくらいで、アーチストが孤独に制作するだけの静寂とした地だった。時折、地球の声のような不思議な音がするのが、聞き覚えの無 い神秘的なもので、どうやら凍結した川の氷が動くことによって奏でる音らしい事がわかった。
Baggatのメンバーは口々に宿舎や食事など便利になったが、前の何もなかっ た島の素晴らしさをそれぞれに語っていた。観光開発に向うことと、自然のピュアな心との葛藤が起きているらしいことをなんとなく感じ取った。しかしその影 響で色々なサポートもあり、国際化への方向が、BaggatArtにも見えてきているわけであった。
しかしとても暖かい韓国アーチストのサポートもあって、作品の制作は進み、無 事10日のオープニングを向えたのだった。
(文責・木村勝明)
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メードリングにて開催された 日本現代美術展 「TARACHINE」 会員が参加した国際展

kunstraum arcade (アカデ画廊) 2005 6月11日~7月9日

ここメードリングはウイーン中心地より電車で30分くらいの距離で、古くは、ヘンデル・シューベルト・ベートーベンなどが避暑 地として夏の住みかとしたところで、広大な「ウイーンの森」の、南の入り口に位置する。 ピアニストYさんの話から始まった今回の展覧会企画は、千葉の我孫子野外美術展が始まりとも言える。 オーストリアでは今年が日本紹介年とかで、同じ時期にグラーツ市では、規模の大きな日本現代美術展が 開催中と聞いた。とにかく市民レベルでの現地制作美術展が、地元のサポート、画廊の努力もあって、立派に開催された。11日のオープニングにはウイーンか ら多くの オーストリア美術家、地元メードリングの愛好家、自治体の文化担当者、政府の文化担当者も参加しての 暖かなセレモニーが行われた。

アカデ画廊はベートーベンハウス(ここの2階にベートーベンが住んでいた)にあり、江上弘の夫 人で ありピアニストのユミコさんが、記念館の当時のピアノ(本物は博物館)で小コンサートをした、その後、 本多真理子さんの作品への一般参加セレモニーがあった。赤い糸を張りめぐらしたインスタレーション作品。 広田美穂さんは、ビデオ上映と外の庭のインスタレーション作品で、両手の閉じた手を「どっち?」と問う、 地元の住人へのパフォーマンスを映像化した作品。池澤孝はシルクスクリーンの版を壁に並べたものや、 お茶菓子を壁にインスタレーションした作品。江上弘は枯れた木に泥を塗って、外にインスタレーション したドナウ川をイメージした作品。木村勝明は宿舎のあった町Perchtoldsdorfに偶然遭遇した聖体祭の 町並みに並んだ枝をいただいての、インスタレーション作品だった。

画廊の企画に参画して、今回の日本人作家を全面的にサポートしてくれたステファンとビリギッテ さんへ 心からの挨拶を送りたい。またワイン畑がたくさんあって、ホイリゲという新ワインを飲ませる多くの居酒屋、 中世の教会など、ウイーン郊外の山すその町に心から感謝し、展覧会の制作のみならず、得難い体験をさせてもらった「自然・歴史と共同体」というようなその 全体へダンケシェーン。そしてアフビーダゼン!と 心から言いたい心境である。

(文 責・木村勝明)

TARACNINE http://homepage.mac.com/gak_m/tarachine/

広田さんの芝生でのインスタレー ション 
小さな袋には両手の 「どっち?」
というポーズの写真が 貼ってある、
画廊でのビデオ上映と関連する 展示だった。

制作中の本多さん、 ここは画廊の横の通路で、
 ベートーベンハウスのパブリック な場所
古い建造物を使って の作品だった。

ペーチェフスドルフの村の広場 (泊まった村)

オープニングパーティーを2階から

べートーベンの部屋(質素な生活だった・
当時を復元してある)

ペーチェフスドルフの教会内部
(聖体祭でシラカバの木がいっぱい立ててあった)

教会(1400年代の建立・ゴシック様式)
の前は松の林で、どこ か東洋を思わせた

江上さんの枯木のインスタレーション

ユミコさんのベートベンの部屋での小コンサート (当時と同じピアノだが本物では無い)

オープニングセレモニーで並ぶ出品者 (向かって右から、江上、木村、池澤、本多、広田)

壁が池澤さんの作品

オープニングセレモニーの司会始まる (向かって右から、画廊のヘルガさん、キュレターのクナックさん、 自治体の文化担当者)

木村のインスタレーション、ペーチェフスドルフの聖体祭に
道沿いに並べられた枝をもらって制作 「ペーチェフスドルフの贈り物」

「国際野外の表現展2007比企」会員が参加した国際展

International Openair Expressions 2007 Hiki  ( 2007/9/15~10/14)
9月15日オープニングの
アートガイドのドキュメントです
したがって、作品など不充分な紹介に留まります。
当日の時間軸に沿って、ほんの一部ですがご覧ください。
「国際野外の表現展2007比企」は10月14日までやっています。
(問い合わせ先:事務局 TEL/FAX:0493-35-4506) http://www.ioe-hiki.com/
(文責・木村勝明)
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民美夏期研究会の「現代美術入門」受講者の企画 による
「国際野外の表現展 2007比企」の雨の中の散策。
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木村の竹のインスタレーションの前で
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そばや「つかもと」で乾杯と談話
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「つかもと」前での記念写真

今年も始まった「国際野外の表現展2005比企」会員が参加した国際展

International Openair Expressions 2005 Hiki  ( 2005 9/10~10/10 )

埼玉県の比企丘陵にある東京電気大学鳩山キャンパスと千年谷公園の二会場で開催した今展 も、今年で4回目を迎えるイベントになった。東京電気大学の理工学 部・ヌエック(独立行政法人国立女性教育会館)などが協力しての国際展であり、今回は10カ国から36作家が参加した。大型台風接近で大雨の降る中、汗水 たらしての野外制作であった。今回は大学の建築科が竹のインフォーメーションハウスを制作、話題を作っていた。近郊の協力者である山口さんの竹林から 200本の太い孟宗竹を切り出しての、アイデアの面白さや初体験の学生達の経験の話など、興味津々な取り組みだった。そういう意味から大学との関係が前回 よりアップしたと言える。もちろん情報社会学科の市野教授のビヤーホールは今年も変わらず繁盛して、海外作家の喉を潤し、インターネットでメールをチェッ クできたし、ガーデンパーティーも屋上であったと聞いている。世界的に見ても面白い取り組みになりつつある理工系の大学のサポートによるアートシンポジウ ムは、古代ギリシアの「シンポジオン」に似ていると思われる。何故ならそれは学者や詩人が集い、ぶどう酒を飲み交わしながら論議した事に端を発すると聞く からだ。そう思うと愉快である。9月10日から来月の10月10日までが会期で、毎土曜日に4回のアートガイド行なわれる。また国際野外の表現展コンセプ ト小品展が「亜露麻ギャラリー」(東松山)と「ギャラリーアーチストスペース」(銀座)で行なわれる。10日には作品をめぐり作家が話すアートガイドが3 時間かけて炎天下で行なわれ、多数の参加があった。5時から大学内の新校舎の広い会場でオープニングパーティーが盛況に開催された。
(問い合わせ先:事務局 TEL/FAX:0493-35-4506) http://www.ioe-hiki.com/

(文責・木村勝明)

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GEUMGANG NATURE ART BIENNALE 2004会員が参加した国 際展

錦江自然美術ビエンナーレ2004
韓国・公州で持続されてきたネーチャーアート(自然美術)の国際展が、2004年よりビ エンナーレとなり、国から大きな支援を受け、忠清南道と公州市か らもそれぞれ支援されて、いままでより予算規模を大きくしての、世界的に見ても初めてのネーチャーアートのビエンナーレとして開催された。期間は制作が6 月から始まって、長期の耐久性がある作品制作と、3~4週間の短期に制作する作品との、二つのタイプに分類して、作家をチョイスして、韓国人作家32名、 海外作家30名の制作がされた。展覧会の会期は2004年8月17日~10月31日、公州市郊外のKongju Communication Art College の奥の山が舞台だった。ビエンナーレのもう一つの展覧会は市内の旧警察署で、ここに事務所が置かれていたし、その前にある旧刑務所が室内展であって、19 名の若い韓国人アーチストによる、Animal as Entity(存在する動物)というテーマのインスタレーション作品が展示されていた。日本人作家は4人、木村勝明(横浜市)作左部潮(藤野 町)Yutaka Kobayashi(沖縄)Reiko Goto(アメリカ)はTimothy Collins とのコラボレーション出品。いずれも山でのインスタレーション作品。沖縄の琉球大学の先生であるYutaka Kobayashi は、生徒を沢山サポートボランティアで呼んでいた。長期滞在型の現地制作主義をモットーとする、このネーチャーアートイベントは、自然の厳しさを体で感じ ながらの制作という意味でも、山の中で、自然素材を使って、インスタレーション作品を制作する意味においても、もっとも自然に近しいアートという事なのだ ろう。韓国では25の雑誌・新聞の記事掲載があり、4つのテレビ局の取材・放映があったと聞いている。
(木村勝明・日本美術会会員)
ビエンナーレのポスター
ビエンナーレのポスター
ビエンナーレ事務所
ビエンナーレ事務所
(旧公州警察署)
会場の山に虹
会場の山に虹が!
雨が多かった
沖縄の学生達と木村
沖縄の学生達と木村
(宿舎の玄関前で・帰国の日)
眠る男-淺川巧-
木村勝明作品
「眠る男-淺川巧-」
ホーガン氏
「From the Nature-Thinking」
自作の前のホーガン氏
沖縄の学生さんら
Yutaka 作品を制作する
沖縄の学生さんら
作左部潮
製作中の作左部潮
Chi,Ik  Gyu の作品
室内展(旧刑務所にて)
Chi,Ik Gyu の作品
Kim,Youn   Hui の作品
Kim,Youn Hui の作品
インザ
「ハングル・ガーデン」の前の
インザ(Insa Winkler)と彼
キム・へーシム
「An Embodied Nature 」に座る、
作者のキム・へーシム
 
 
 
YATOO・10人展 2005年
―自然のイメージ―
3.15(火)~26(土)AM10:00~PM6:00
休廊21日(春分の日)
アーティスト・トーク+スライドショー
「公州・ 錦江自然美術ビエンナーレ」
3.19(土)PM3:00~5:00(5:00~ レセプション)

レクチャーするコー・スンヒュン氏

レクチャースナップ
GALLERY IN  THE BLUE
ギャラリー・イン・ザ・ ブルー JR宇都宮駅東口より徒歩6分
TEL:028-635-5832 後援 下野新聞社